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アンネ再演に向けて 「美しくて…切なくて…、でも楽しくて…」

観客の皆様の熱い後押しのおかげで、
劇団ひまわり創立60周年記念公演第一弾として、
5月に「アンネ」が再演される。

作品を創る立場として再演というのはとてもありがたく、嬉しいことです。
この場を借りて、あらためて関係者の皆様に感謝を申し上げます。
ありがとうございます。

「アンネ」の初演は2009年11月。
忘れられない1コマがある。

ごったがえす終演後の劇場ロビーで、
手をさし出されたことがあった。
目を赤く腫らした初対面の女性だった。

「美しくて…切なくて…、でも楽しくて…」

それだけ言うと、泣き笑いで絶句してしまわれた。
その人の手のぬくもりと息づかいから、
「アンネ」を丸ごと受けとめてくれたような深さが伝わってきた。

世界中に、色々な舞台があっていいと思う。
でも、深刻な苦悩ばかりを見せて、
お客様を疲れさせて劇場から帰したくない。
かと言って、楽しい気晴らしのだけの舞台もどうだろう?
どちらも演劇の活力を殺してしまうだろう。

「見巧者」を納得させるもの。
「衆人愛敬」でみんなが喜ぶもの。
600年前の世阿弥の時代から、
舞台を創るものはこの二つの間で揺れ動いてきた。

人生に笑いもあれば涙もあるように、
舞台上に世界全部を掬い取りたい。
音楽が奏でられ、役者の言葉がひらかれ、言葉は歌となり、踊りが始まる。
真剣な議論の後には、他愛ないおしゃべり。
絶望と希望、沈黙と饒舌が共にあり、体で語られるような舞台。

そう、「世界と自分自身の鏡」となるような舞台。

そんな想いを一燈として、
初演はみんなで夜の荒野を突っ走るように創った。
そしてまた、今月から稽古がスタートします。

70年前の戦争のことに、
オランダで隠れて生きたユダヤ人少女のことに、
全く関心がなくてもかまいません。大丈夫。

あらゆる年齢のお客様に愛していただける芝居だと思っています。

まだ出会っていない多くのお客様と出会いたい!
劇場でお目にかかれることを楽しみにしています!

山下晃彦
演出家 山下晃彦
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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